初期条件の明白な相違 2
理由は、必ずしも明らかではないのですが・・・
工場の疎開が進んでいた点をあげる見方があります。
いずれにしても、西ドイツは日本のように「完全な廃虚の中から出発した」わけではなく、きっかけさえ与えられれば直ちに生産活動を再開できる基盤を備えていたということになります。
同じ敗戦国といいながら、日本・西ドイツには、戦後の初期条件にすでに大きな差があったのです。
この差はのちに重要な意味をもってきます。
同じ復興を目指すにしても、ゼロから出発するのと、ある程度の余力をもって出発するのとでは、ゼロから出発する日本の方に、多少の無理が生じるのは当然だからです。
・・・それがどのような無理だったのか、そしてそもそもその無理から、「日本だけが孤立する」原因のいくつかが生まれているのではないでしょうか?
このような視点で、復興期の日本と西ドイツの歩んだ道を比較・検証してみることにしましょう。