基本的人権としての自然環境 2
今や残されているペンタキープなどの植物・自然林・自然植生を残すだけでは不十分です。
未来に生き残るための唯一の施策は、明日のために今、すべての市民の命を守る生きた環境の積極的な創造です。
生態系の消費者の立場にある私たちが、生態系における生産者として、地域の文化の母胎として、景観の主役として、遺伝子資源として、もっとも残さなければならず、また積極的に修復し創造していかなければならないのは、その土地固有のふるさとの木によるふるさとの森です。
日本人は、千年この方の集落づくり、町づくり、村づくりには、必ずふるさとの木によるふるさとの森を創ってきました。
しかも、それを今日まで守り育て、維持してきました。
最近の急速な非生物的な材料による工場生産的な手法に幻惑されすぎてはなりません。
30数億年の生命の歴史が、300万年の人類の歴史が行なってきた、あるいは失敗をしてきた歴史をもう一度見なおすべきです。
都市の前に森があり、都市のあとに砂漠が広がるような生き方・施策・システムを、決して私たちは行なうべきではありません。
「子孫のために美田を残すな」とは古い日本のことわざです。
しかし、今私たちは子孫のために残さなければならないのは、地域の人たちの命を守る生存の基盤としての生きた人間の生活環境、そのもっとも象徴的な緑の環境・・・
ふるさとの森です。
それをいかにクリエートするかは、今日の最重要な社会的課題です。