シューベルト"歌曲集《冬の旅》D九一一、作品八九
シューベルトの"三大歌曲集"の第二作にあたる、この歌曲集《冬の旅》は、《美しき水車屋の娘》と同じく、ミュラーの詩に作曲されたもので、第一部(前半十二曲)の初演は一八二八年の今日、ウィーンのムジークフェラインで行なわれている。
この歌曲集は、全部で二十四曲からできていて、前作同様、失恋した若者の世界が描かれているが、一貫した筋はなく、恋にやぶれた青年が、生きる望みをなくし、あてどもない冬の旅に出かけ、そのあいだに体験するさまざまなことを歌いあげる、といった内容なっている。